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「あるある大事典」納豆ダイエット捏造発覚!から読み取れるもの [世間のダイエットネタ評定]

昨夏、この記事でTBS「ぴーかんバディ!」の白インゲン豆ダイエット騒動の話をした記憶もまだ新しいところ、ダイエットネタでは大御所の、フジ「あるある大事典」がまた“お前もかッ!?”とやってくれました。こちらは実害ではなく、番組内でのダイエット効果を裏づける成功バナシのデータ捏造。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070120-00000053-mai-soci

思えばこの番組も、白インゲン豆騒動後、間もなく放送された「チョコレートダイエット」検証の回(2006年8月20日分)では、この方法の長所と短所、効果がある場合と無い場合の理由、などをうまくまとめた公平な内容になっていて、その時は「さすがにあの番組と同一視されないように、老舗のプライドで気合い入れたわね」とちょっとは感心したもんでした。

が、5ヶ月も経てばその自粛気分も薄れるでしょうし、何より毎度毎度、目新しいネタを出していかなきゃならない番組制作会社としては、そうそう実績データ豊富な題材を揃えられるはずもないことは、重々ご事情察しられます。

なぜって、そもそも巷にあふれるダイエット広告&記事の体験談からして、ほとんどが捏造されるのが業界の習わしなんですから…! それは私自身、広告業界に身を置いていたこともありますから、よーくワカります。

とにかく「ダイエット=効果がある」ものとして取り上げる前提が先にあって、架空のデータ、架空の人物による物語をまことしやかに綴るのですね。そのダイエット法を売る業者と、宣伝する業者が分かれているから責任意識が薄れるんです。広告屋としては、お客であるダイエット業者が喜ぶよう、これ努めるのが仕事ですからね。

今回の発覚報道で、様々な捏造テクが紹介されていましたけど、使用前・使用後の姿はそれぞれ別人を使うだとか、アメリカ人教授の推薦コメントは創作だとか、それもこれも数十年来ダイエット業界では毎度おなじみの慣れ親しんだ手法です…!

このあたりは、拙著『ダイエットやめたらヤセちゃった』第3章「ダイエット幻想にトドメ!」に具体的名称も挙げてたっぷりドキュメント&解説を展開してますので、どうぞご堪能下さい。

私としては、むしろ数十年来、暗黙の了解的にまかり通っていた慣行的な“不正”が、ここに来て公共の電波を使って“懲らしめ”を受けている、という現象に興味深いものを感じます。その意味では、先日にわかに起こった、不二家の消費期限切れ原料使用の発覚騒動についても同じにおいを感じるのです。この件については、明日以降の回で追記するのでお楽しみに☆


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